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4年目の新発見

僕も今年で23歳。
20年以上も生きていれば年下の人とも付き合いがあるし、年上の人ともつながりがある。
その中で世代を超えた違和感を感じることも多々あるだろう。
今日は、数ある違和感を感じた出来事の中でも
特に、僕とおかんの話。

僕とおかんはたまに携帯でメールのやり取りをする。
「最近調子どんな?」
とか
「調子最近どんな?」
とか
「どんな調子最近?」
とか
「どんな最近調子?」
とか。
きっと僕だけじゃない、他の皆も感じたことはあると思うんだ。
おかんから送られてくるメールのあの違和感に。
いろんな形で僕に違和感を投げ込んでくる。

まず。
題名に本文すべてを打ち込んでくるパターン。

題名に入る文字数なんていうのは、せいぜい20文字程度。
その中で、間違いに気づくこともなく簡潔に要点をまとめてくるのはさすがである。

次に。
題名と本文にまったく一貫性がないパターン。

ぱっと見、どうしても違和感を感じてしまう。
この違和感は、
ウーロンハイだと思って飲んだものの実はウーロン茶だった
味噌汁だと思って飲んだものの実はコンソメスープだった
ストレートだと思ってバットを出したものの実はカットボールだった
という感じに似ている。

さらに。
意味の分からない絵文字を多用してくるパターン。

実はこのパターンが一番多い。
「おやすみ」という本文のあとにペンギンの絵文字がついている。
「そっかぁ」という本文のあとにペンチみたいな絵文字がついている。
別に、ペンギンが寝るわけではないし、ペンギンと寝るわけでもない。
ましてや、ペンギンのように眠るというのなら、これはますますワケが分からない事態に陥ることとなる。
僕のおかんが寝ている様子はペンギンというよりアザラシに近い。
むしろアザラシ。たまに海老。
「そっかぁ」と納得したからといってペンチを取り出すわけでもないし、ペンチが「納得した!」という感情を表すわけでもない。
なぜ、数ある絵文字の中からその絵文字をチョイスしたのか。
それがベストだと考えてその絵文字をチョイスしたのか。
メールひとつから考えさせるとは、さすが母親である。
いつになっても僕に考える環境を与えてくれる。
しかし、その答えはきっとおかん自身も分かってないだろう、ということくらい容易に想像がつく。

また。
最後にくるべきの顔文字なり絵文字が一番最初にきてしまっているパターン。

これは大穴的なパターンである。
50通に1通くらいの確率で存在する。
これは完全におかんのミスだと考える。
そう考えると、どこか愛おしく感じる。
「もうっ、おかんったらぁっ!まったくぅ。」
のような感じ。


一人暮らしをするようになって4年目。
今、僕が家族と繋がるのは主に携帯を通してだ。
物寂しいと感じる人もいるかもしれないが、実はそうでもない。
一緒に住んでいては分からないこと、離れているからこそ分かることがある。
その一つが携帯のメール。
可愛らしいメールが送られてきたりすると、新たなおかんの一面を、50歳女性の女性らしい部分を垣間見ることができる。
ま、そこでも当然違和感を感じるのだが。


いつかこの違和感を感じることができなくなる時が来るんだろうな。
そんなもんだよね。
書いてたら切なくなっちゃった。
by rrrrryooooo0727 | 2006-05-17 20:21 | 家族
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